今日はもひとつ書きたいことがあったのに、前の話が長くなってしまった。
また仕事のこと。
どうも家庭のことは書きにくい。
ま、さておき。
今日の婦人科の手術、
48歳女性で、良性疾患の腹腔鏡補助下子宮付属器全摘術の麻酔中のこと。
どうも子宮動脈を傷つけたらしく、出血がコントロール不能になり、開腹手術になった。
その時点で、出血量1000g強。
慢性的な貧血もあったせいで、ややhypovolemicな感じでも、ABGAでHb 6.4。
主治医ではなく術者として参加していた産婦人科部長より
「輸血はできるだけやめてください。」
とのこと。
輸血しますか、しませんか?
ちなみに、輸血承諾書なし、生体由来の製剤(ブミネート等)の使用承諾書もなし。
口頭では必要ならばしますと話はしてあるので、事後承諾でとることはできますとの事。
しなくても耐える可能性はありそう。でもしなくて何か起こったら責任は、、、
ウチの病院では、術中輸血しても、術後の説明は主治医からだけ。
麻酔科は関与しない。だから輸血するときは主治医に一声かけるのがマナー。
さぁどうしますか?
っていうか教えてください。みんなどうしてるんですか?
輸血しないと、つらいなぁ。したほうが短期的な術後経過はいいだろうなぁ。
のちのちの感染症が問題なのはわかるけどなぁ。んーー。
このじじぃ説得すんの、大変やなぁ。あんまり言うたらへそ曲げよるしなぁ。
「先生の責任で輸血してください」とか言いよるしなぁ。
文献的にはHb 6 が限界やったかなぁ。
ま、若いしなぁ。アウトプットは正常範囲内やろうし。
もーちょっと頑張れるかなぁ。「どうぞ輸血してください」
って言うてくれたらなぁ、ありがたいけどなぁ。
どのへんまで頑張ることにしてますか?
読んでくださってる先生がいれば、どうかコメントください。
ちなみに今日の症例は、そこからさらに500g出血した時点で、
じじぃがあきらめて、輸血してくださいって言いました。
結局出血3000gぐらいです。