なにを書こうか迷うところです。
とりあえず、ASAの抄録が終わって、麻酔科学会の発表が終わって、臨麻の抄録が終わってみんな一息ついたところでしょう。
しかしこれからは夏休みシーズン。
いつもよりスタッフが一人二人少ない状況での仕事が待ってます。
毎年春前には、「よし、この抄録と発表が終わったら、ペーパー書いて、、、」
なぁーんて思ってますが、書けたためしがない。
大学病院とかではどうなんでしょうか?
知らないんですが、少なくとも僕のいてる市中病院では、夏休みシーズンだからって、手術制限なんか当然なし。普段スタッフの数プラス2列ぐらいの横並びで麻酔してますが、夏休みシーズンは、一人3列×3プラス一人2列×2ぐらいでしょうか。
まぁなんだかんだ言っても、何とかするんですが
(正直僕たちが何とかするわけではなくボスのリスクマネージメントで何とかなってるんですが)、
我々下っ端にとっては、毎日の終わる時間が遅くなるのが、ある意味苦痛。
朝からずーっと3列みてきたのに、夜7時8時になっても麻酔中。これは結構厳しい。
とある近畿地方の病院で、学会の方針に従って、
朝は8時前から夜は毎日10時過ぎまで麻酔。当然並列はなし。だから毎日遅くなるし、次の日も朝の早くから麻酔。麻酔中はひとつの麻酔に一生懸命。
その話を聞いて、うわぁ、しんどいなぁって思ってたら、その半年後に崩壊。
勤めてたほとんどの麻酔科医がフリーに。
派遣してた医局は崩壊したらしい。
まぁ、典型的な例ではあるんですが、
学会の方針が正しいわけではないってことですよね。
別の話。
学生の臨床実習でウチの大学の麻酔科をローテートして、
「この仕事を一生やっていけるんだろうか」と思った。
「あまりにみんな暇そう、やりがいあるのかな」って思ったらしい。
でも一日だけウチの病院の麻酔科の研修に来て、
「すごいなぁ」
だって。
決して、やりがいがあると思ったとは言わない。
暇な仕事ではないけど、こんなにしんどくていいのか
逆に無理かなって思ったらしい。
学生の扱いは難しい。
麻酔科ってひどいよね。
大学の状況と、一般病院の状況とが違いすぎる。
ウチの医局だけでもないと思う。
たいてい一般の医局は(ま、僕は外科の医局しか知らないが)、
大学病院は奉公するところ。
教授になろう、あるいは研究大好き、って人でなかったら、
何年目かに、大学に帰ってきて給料は少ないけど数年間頑張っていろいろやって、また外病院に出て行く。大学にいてる間は給料は少ないけど、それなりに研究とか頑張る。
ってもんなんやと思ってたら、
ウチの医局は、大学で給料が少ないからって、外勤に行き過ぎて、
大学の外科系各科から攻められ続けてる。
なんともまぁ。
僕は麻酔科医なので、麻酔科にえこひいきになるかも知れないが、
大学病院であろうが市中病院であろうがある程度のお金をもうけられる病院でないと、何もできない。我々もある意味サラリーマンなんだからそれは当然。
今の保険制度から行くと、どんな患者であろうがとりあえずちょっと入院させて、その間に手術して、術後のリハビリとかは関連病院でしてもらって、とにかく早く退院させることが儲かるようにできている。
そこに一番関与するのが麻酔科医。
病院の麻酔科医が外勤にいってそこの病院を儲けさせても、元の病院にとってメリットは何もない。つまり、病院勤務の麻酔科医は早くスタッフになって、外勤なんか行かなくてもやって行けるような給料をもらえるようにすべき。
地域、社会に貢献していることは、誰からも評価されない。
あほらしいとは思いながらも、
あほらしいとは思いながらも、
病院はかせいでなんぼ。
なんだかねぇ。
まぁ、まぁ、
それ以上なんとも言えず。。。
ほな。